巻機山(14.05.24)
① 2014年5月24日(土)天候:晴れ
② 巻機山:1967m
③ コースタイム(行動時間:8時間30分)
桜坂駐車場(05:05)===5合目焼松(06:10)===7合目(07:35)===ニセ巻機山(08:35)===避難小屋(08:45)===御機屋(09:15)===巻機山(09:25)===御機屋(09:35~09:40)===割引岳(10:00~10:40)===御機屋(11:00)===避難小屋(11;7:15)===ニセ巻機山(11:25)===7合目(12:00)===5合目焼松(12:45)===桜坂駐車場(13:35)
※標準コースタイムに比べ大分遅いペースで歩いています。また、体力・季節・天候によりコースタイムが変わりますのであくまでも参考としてご覧下さい。
④ コースマップ(沿面距離:13.322km、累積標高:±1598m)
前回から1週間ぶりの山歩きは週末の天気予報が良くなかったため、次回以降に先送りしていた新潟の100名山・巻機山に行ってくることにしました。
巻機山は2007年の10月初旬に登っており、この時は稜線から素晴らしい草紅葉を堪能しましたが、今回は残雪期に登って鮮やかな新緑と周囲の展望を楽しむことにしました。
※画像をクリックすると大きくなります…
巻機山の登山口(マップコード:971 127 137)となる南魚沼市の清水集落までは自宅から約110kmで1時間半…、午前3時過ぎに自宅を出発すると前橋ICから関越道を走って現地に向かいます。
塩沢石打ICで高速を下りると一般道を走って清水集落に向かい、国道291号線の道路横に立っている巻機山登山口の標識に従って桜坂駐車場に向かいます。(国道から入ってすぐ左側にトイレがありました…)
国道から細い林道を2kmほど走ると桜坂駐車場(駐車料500円)となりますが、登山口の大きな駐車場に先着の車が10台ほど停まっていました。(登山口のポストに準備してきた登山届を投函します…)
少し早めに現地入りしたため車で休んでから歩き始めましたが、登山口から進むと分岐点があり今回は井戸尾根コースを往復します。(この時期の沢コースは入山禁止です…)
林道を少し歩いて登山道に入ると岩ゴロ混じりの湿った登山道が続きます。
1時間ほど登って5合目が近づくと周囲が鮮やかな新緑のブナ林になりました。
東側に米子沢が見えており雪解け水がゴーゴーと流れていました。(この写真は下山時に撮ったもの…)
5合目からは井戸尾根沿いの登山道となり、新緑のブナ林に沿って登って行きます。
5合目から20分ほどで残雪の登山道となり、薄いトレースとGPSを頼りに進みました。
冬道は6合目をショートカットしており、7合目に向かって樹林帯の急斜面を直登しました。(帰りに急斜面を下る時に人生初めての転倒滑落を経験しました… )
樹林帯の斜面を10分ほど急登すると背後に上越国境の山々が見えてきました。(中央に見えるのが仙ノ倉山と平標山のようです…)
さらに15分ほど登ると樹林帯を抜け出すと正面にニセ巻機山が見えてきます。
少し左側に割引岳の三角ピークが見えました。(今回は割引岳に向かいます…)
南西方向の白くなった山並みが苗場山です。(手前にスキー場が見えています…)
駐車場から2時間半ほどで7合目の1524ピークとなりました。(道標などは雪に埋まっており少しだけ岩場が見えていました…)
7合目からは南西側を中心に展望が広がりますが今回は空に薄い雲が残っていました。
少し登ると右側稜線の先に上州武尊山が見えてきました。(左奥は皇海山のようです…)
7合目から40分ほどで8合目に到着すると少し休んで行動食を取りました。
8合目から15分ほどで緩やかな上り坂となり、右前方に懐かしい巻機山の稜線が見えてきました。(前回は草紅葉で山肌が黄金色でした…)
さらに進んでニセ巻機山に向かいます。(前方は先行して行った若い2人連れ…)
駐車場から3時間半ほどでニセ巻機山を通過します。(前方は苗場山…)
ニセ巻機山から少し下ると避難小屋で二階が出入口になっていました。
避難小屋は写真を撮って通過すると先に進んで巻機山に向かいます。(避難小屋の背後に谷川連峰が見えています…)
御機屋に向かう急登は雪が腐り始めており靴を蹴り込んでツボ足で登りましたが、この急登箇所は軽アイゼンなどを使った方が楽に登れると思います。
避難小屋から30分ほどで稜線に上がりますが、御機屋の山頂標識は雪に埋まって見当たらず、北側に越後三山(八海山~越後駒ケ岳~中岳)が良く見えました。
先ほど通過してきたニセ巻機山の先に榛名山が霞んでいるようです。(肉眼ではもう少し良く見えました…)
駐車場から4時間10分ほどで巻機山の山頂に到着しました。(6年前は何もなかった山頂ですがその後に登った人たちが目印となるケルンを積んだようです…)
至仏山の右奥に日光白根山が見え、少し右側に笠ヶ岳が見えました
南側に朝日岳に延びる縦走路が見え、朝日岳の右奥に笠ヶ岳が見えました。
少し右側に谷川岳~一ノ倉岳~茂倉岳が見えますが、ここから見える谷川岳は双耳峰に見えないようです。
南西側に苗場山の白い山並みが見え、その右奥に火打山などが見えていました。
山頂で一通り景色を眺めると次は割引岳に向かいますが、割引岳の右奥に霞んでいるのは米山のようです。
10分ほどで御機屋まで戻るとここから先は軽アイゼンを付けることにしました。
10分ほど下ると割引岳に向かって登り返しますが、中腹に見える雪が少し融けたところが嫌らしい感じです。
山頂直下から振り返ると後続の登山者が登ってきました。(帰宅した後で発表されたDBを見るとこの快速ハイカーはDB仲間のhs-ys_secondary さんと分かりました…)
山頂の南西側に天狗尾根コースの登山道が見えますが、下降点に下山禁止の標識が立っていました。
北西側に裏巻機コースの登山道が延びており、その先に金城山と先月登った坂戸山が見えました。
山麓に見える田圃に水が張られているようで、魚沼名産のコシヒカリの田植えが始まっているようでした。
山頂で昼食を準備していると巻機山の上空に見事な彩雲が姿を現しました。(正式には環水平アークと呼ばれるそうです…)
彩雲は30分ほど続きましたがこんな綺麗な彩雲は初めて目にするものでした。
山頂で一緒になった登山者が写真を撮って戻って行くと、独り占めになった山頂で景色を眺めながら昼食タイムとしました。
山頂で40分ほど休んで昼食タイムを終えると往路を戻って下山を始めました。
割引岳から20分ほどで御機屋まで戻ると、帰りは休むこともなく登山口まで下ることにし、御機屋から7合目が約1時間、さらに1時間半ほど下って駐車場に戻ると、総行程8時間30分で今回の山歩きを終了しました。
駐車場に戻って車に道具を片付けると、駐車場の出入口で管理人に駐車料金(500円)を払い、自宅に返る途中で前回同様にゆざわ健康ランド(入館料1000円)に寄ることにし、汗を流してサッパリしてから帰宅しました。
※ブログに掲載出来なかった写真はデジブックに掲載しています…
…ページの先頭に戻る…
※覚え書き
今回の巻機山で見かけた人たちはで30人ほど、帰りの御機屋で大きなグループが休んでいましたが、単独の人たちは少なく多くは少人数のグループでした。
前回のレポートを確認してから出かけたこともあり、6合目をショートカットする残雪の区間を除けば、歩いた登山道に見覚えがあったような感じでした。
今回は夏道をショートカットする樹林帯の急斜面で転倒滑落しましたが、樹林帯とは言え残雪区間の登下降は十分な注意が必要なことを改めて実感しました。
次回、巻機山に登るとすれば雪が消えて高山植物の素晴らしい季節か、草紅葉の綺麗な季節に改めて登るのが良さそうです。
« 敷島公園ばら園(14.05.20) | トップページ | 安達太良山(14.05.31) »
「登山」カテゴリの記事
- 大持山・武甲山(18.04.20 その2)(2018.04.21)
- 大持山・武甲山(18.04.20 その1)(2018.04.21)
- 光城山・長峰山(18.04.10 その2)(2018.04.11)
- 光城山・長峰山(18.04.10 その1)(2018.04.11)
- 西上州 神成山(18.04.05 その2)(2018.04.06)
コメント
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/175376/59701215
この記事へのトラックバック一覧です: 巻機山(14.05.24):
まだ残雪がたっぷりあるんですねえ。
新潟方面の山、最近はご無沙汰ですが、このようにしてレポを見ると歩きたくなってきます。
このくらいの残雪は景色に変化を与えてくれるので、いいですよね。
デジブック楽しみにしてます。
彩雲っていうんですかあ。素敵ですねえ。
見てみたいです。
投稿: kyo | 2014年5月28日 (水) 11時36分
kyou さん>こんにちわ…
新潟は雪が多いですね、昨年6月に守門岳に行った時にも大分残って
いましたし、巻機山のクヌビ沢には9月上旬まで雪が残る…と登山口に
注意書きがありました。
久しぶりの巻機山でしたが、珍しい彩雲(環水平アークと言うようです…)
が見られてラッキーでした。
新潟方面もいい山が沢山ありますね、コメントありがとございました…
投稿: ひまじん | 2014年5月28日 (水) 12時41分
ひまじんさんこんにちわ。
新緑、残雪、展望、彩雲、山の魅力のすべてがここにあるという感じです。
巻機山の麓にわれわれの山小屋があります。青春時代は良く巻機に来ました。避難小屋もまだ新しかったころ、雪を掘って2階から入り、吹雪の中を2泊くらい閉じ込められました。実に懐かしい山です。
その頃お世話になった民宿が雲天といいまして、山菜料理が名物です。昨年の秋に行きましたが、清酒「八海山」をいただきながら囲炉裏ばたで話をするのが最高でした。お酒は弱いので少ししか飲めないのが残念ですけど。
投稿: しゃびん | 2014年5月28日 (水) 22時10分
しゃびん さん>おはようございます
前回の巻機山は草紅葉の大変素晴らしい景色でしたが、今回の巻機山も
とても印象に残りました。
山岳部か何かの山小屋でしょうか?…、ベースとなる小屋があるのは便利
でしょうね…、きちんとした登山技術を覚えておけば、生涯使えるでしょうし
「苦労は若い頃にしろ…」と言うことでしょうね。
山菜料理の民宿なら新緑の頃か、秋のキノコの時期が一番良いでしょうね、
自分も八海山を飲みに行ってみたくなりました…(笑)
コメントありがとございました
投稿: ひまじん | 2014年5月29日 (木) 08時56分
こんにちは✿
巻機山、名前が美しいですね!
一度は登ってみたい山です。
まだまだ残雪がありますね。
景色が素晴らしく息を呑みます
貸切山頂が贅沢(*^^*)♪
彩雲まで!!
登山道が完全に雪解けするのはいつごろでしょうか?
先日ひまじんさんのレポを参考にさせていただき、社山に行ってまいりました。
おかげさまで、よい山行となりました。
ありがとうございましたm( _ _ )m
投稿: らるご | 2014年5月30日 (金) 18時00分
らるご さん>こんばんは
山の名前は機織りの神様が祀られているところから来ているようです…
今回は新緑と残雪の山々を楽しみに登りましたが、綺麗な彩雲が見られて
とてもラッキーでした。
デジブック仲間の富山の方が先に下山すると、独り占めになった山頂で景色
を眺めながら豪勢?な昼食タイムとなりました…(笑)
登山道の雪は6月中旬になれば大丈夫と思いますが、ジメジメした登山道と
虫対策(雪が融けると虫も増える…)に注意が必要と思います。
涼しくなる秋山なら10月初旬が最高のようで、良ければ前回のレポも参考に
してください。
社山は少し登ると景色の良い稜線に出られるのがいいですね…
コメントありがとございました
投稿: ひまじん | 2014年5月30日 (金) 19時19分
こんばんわ
ひまじんさんのレポに刺激を受け今日歩いてきました。
残雪はたっぷりありましたが、ひまじんさんの時よりだいぶ融けた感じです。
展望は…
あいにくながら黄砂の影響とかで駄目でした。
ブナ林の新緑、見ごたえありました。
詳細なレポと写真が大変参考になりました。
ありがとうございました
投稿: kyuo | 2014年5月31日 (土) 21時24分
kyuo さん>こんばんわ…
巻機山に登ってこられましたか、前回から1週間経って気温が高い日が
続きましたし、残雪も大分融けたかも知れませんね…
今日は安達太良山に行ってきましたが、kyuo さんの巻機山と同じように
視界が悪く、白く霞んだ飯豊山が地元の人に教えられてようやく分かった
状態でしたが、天気ばかりは運に任せるしかありませんね…(笑)
kyuo さんのレポは楽しみにしています、コメントありがとございました…
投稿: ひまじん | 2014年5月31日 (土) 23時23分