武尊山 藤原コース(09.08.16)
※スライドショーはInternet Explorerでご覧ください…
① 2009年8月16日(日)天候:晴れ
② 武尊山:2158.3m
③ コースタイム(行動時間:9時間40分)
裏見の滝駐車場(05:50)===手小屋沢小屋分岐(06:40)===上野原コース分岐(07:50)===鎖場取付き(09:15)===武尊山(10:20~10:50)===剣ヶ峰山(12:20~12:30)===手小屋沢小屋分岐(14:40)===裏見の滝駐車場(15:30)
※標準コースタイムに比べ大分遅いペースで歩いています。また、個人の体力差や季節・天候によりコースタイムも変わりますので、あくまでも参考としてご覧下さい。
④ コースマップ(距離:13.89km、累積標高差:±1380m)
西日本各地に大きな被害を残した台風9号でしたが、梅雨空のようなぐずついた天気も一緒に連れて行ってくれたようで、お盆休みの最終日になりましたが4週間ぶりの山歩きに行ってきました。
真夏の山歩きなら標高の高い涼しいところが良いのでしょうが、お盆休み期間のUターンラッシュの真っ最中であり、あまり遠出するのも大変なことから2年振りに上州・武尊山に登ることにしました。
前回は初めての武尊山で、「群馬の山歩き130選」で紹介されている武尊牧場コースから登りましたが、今回は登山口を変えて「新・分県登山ガイド」で紹介されている藤原登山口から登ることにしました。
自宅を4時過ぎに出発しコンビニで食料を仕入れて関越高速に乗りましたが、未だ時間も早いせいか東京方面に走る車も少なく、早くて大変ですがこの時間帯であればUターンラッシュに巻き込まれず走れそうでした。
武尊橋から宝台樹キャンプ場に向かいますが、キャンプ場はそのまま通過して武尊神社手前の駐車場(マップコード:540 521 858)に午前5時半頃に到着すると、既に6~7台の車が停まって数人の登山者が支度をしていました。
手持ちの新・分県登山ガイド(2006年第2刷)によると、武尊神社の先の林道が利用出来ると紹介されていましたが、林道は一般車両通行禁止となっており登山者は裏見の滝の駐車場に駐車するよう看板が出ていました。
早速支度をして歩き始めると直ぐに赤い鳥居が立った武尊神社があり、傍らの由緒書きを見ると貞観(西暦865年)の頃からの古い神社のようでした。
林道を15分ほど歩いて行くと右側が開け、右奥に綺麗な三角ピークの剣ヶ峰山が見えてきましたが、山頂まで随分と歩かなければならないようです。
歩き始めて30分ほどで林道終点を通過し、さらに20分ほど歩くと手小屋沢小屋の分岐点に到着しました。
ガイドブックはこの分岐を直進して武尊沢に沿って歩き、剣ヶ峰山から武尊山を周回するコースを紹介していますが、今回は分岐を左に進んで先ず武尊山に登ってから剣ヶ峰山に向かうことにしました。
手小屋沢小屋の稜線に向かう登山道は、標高差が350mほどで登るに従って急登になりましたが、明るいブナ林に囲まれた登山道は黄葉の頃に歩くのが良いと思われました。
山と高原地図で不動と記載されているように、分岐点から50分ほど登って行くと不動尊の木札が下がった大岩がありました。
分岐点から約70分…、予定のコースタイムより若干遅れ気味で上野原コースの分岐点に到着しました。
稜線の分岐点から5分ほど歩くと手小屋沢非難小屋の案内道標があり、避難小屋は稜線の下にあるようですが、少し遅れていることもあり写真も撮らず通過しました。
稜線をさらに歩いて行くと前方の樹間から岩峰のピークが見えて来ました。
初めにこの岩峰を見た時はあれが山頂と思いましたが、後で藤原武尊のピークと分かりました。
この尾根沿いのコースは周囲が針葉樹林帯で、登山道に木の根が露出して大変歩き難いルートでした。
上野原コースの分岐道標から約80分、前方にガイドブックで難所と紹介されている鎖場が見えて来ました。
最初の岩場はハシゴが壊れて使うことが出来ませんが、雪でもなければそれほど難しい岩場でなく、鎖が無くても何とか登れるところでした。
ここまで樹林帯で面白みに欠ける登山道でしたが、最初の鎖場を登ると樹林帯が切れて周囲の景色が見えるようになりました。
2番目の岩場はハシゴとロープで登りましたが、この岩場を越えると前方が開けて、藤原武尊の岩峰が見えました。
3番目の岩場が一番長い鎖場でしたが、手掛かり足掛かりがあって慎重に登れば特に問題はないと思います。
4番目の岩場は下がハシゴで上が鎖でしたが、周囲が切れ落ちた岩場ではなく、3点確保で難なくクリア出来ると思います。
岩場を越えると藤原武尊の肩に上がりましたが、周囲の展望が広がって開け左側に尾瀬の至仏山と笠ヶ岳が見えました。
やがて藤原武尊のピークを左に巻くと、前方に武尊山の山頂が見えてきました。(右奥のピークが家ノ串山と思われます…)
登山道の右側に剣ヶ峰山に向かう縦走ルートが見え、その先に剣ヶ峰山の秀麗な山頂が聳えていました。
少し霞んでいましたが左側に燧ヶ岳の双耳峰が良く見えました。
登山口の裏見の滝の駐車場から約4時間30分、予定の30分遅れで武尊山の山頂に到着しました。
山頂で2人の登山者が休んでおり、その後も4~5人のグループが入れ替わり立ち替わりに登って来ましたが、多くの人たちは武尊牧場から登って来たようで、コースの標高差などを考えれば無難な選択と思いました。
武尊山の山頂は素晴らしい展望が広がっており、西側にマチガ沢に残雪を残す谷川岳が見えました。
北北東に見える至仏山とその左手前が笠ヶ岳、その左奥は平ヶ岳と思われました。
山頂東側の中ノ岳の左奥に見えるのが日光白根山、その右奥に頭を覗かせているのが男体山と思われ、中ノ岳の左下に見えているのが武尊牧場と思います。
中ノ岳の右手前に見えるのが三つ池、右奥に皇海山が見えていました。
南西側に見える三角ピークが剣ヶ峰山で、稜線に沿って登山道が延びていますが、山頂でしばらく昼食休憩の後、素晴らしい展望の稜線を歩いて剣ヶ峰山に向かいます。
武尊牧場側の山頂直下に分岐点があり、ここから山頂の左側に巻くように下って剣ヶ峰山に向かいます。(登山道の前方に同じルートを進む単独の登山者が見えました…)
山頂から30分ほど下って振り返ると、大分下ってきたのが分かります。
稜線の中間点にある1975ピークを越えて進みますが、前方に見える剣ヶ峰山が大分近づいて来ました。
1975ピークから見える武尊山の山頂ですが、肉眼では山頂の登山者が見えました。
大昔の爆裂火口の名残りと言うことですが、稜線の左側は川場谷に向かって切れ落ちています。
稜線で2人連れと行き会い言葉を交わしましたが、武尊神社の登山口からここまで4時間ほど歩いたとのことで、この先のルートが思いやられました。
武尊山の山頂から約70分…、剣ヶ峰山が直ぐ目の前になり、標準コースタイムではそろそろ到着ですが、もう少し時間がかかるようです。
剣ヶ峰山を右に巻くと分岐点があり、山頂に向かって左上に登りました。
山頂直下から武尊山の全景で、稜線に雲の影が残っていましたが、何とも言えない素晴らしい景色で、山頂の左側の岩峰が藤原武尊、右側のピークが中ノ岳となります。(下山ルートは写真の左下側にチョッと見えている登山道を下ります…)
剣ヶ峰山の山頂は登山道脇に山頂標識が立っているだけでした。
剣ヶ峰山で写真を撮ると下山を始めましたが、ガイドブックで紹介されている通り、木の根がむき出しになった大変な急坂が続き、剣ヶ峰山のピークから600mほど一気に下る登山道でしたが、こちらのルートは登りで歩いた方が無難と思いました。
登山口の駐車場に15時30分に到着すると、山と高原地図のコースタイムより60分ほどオーバーで今回の山歩きを終了しました。
谷川岳方面の日帰り温泉は谷川温泉にある「湯テルメ谷川」が登山客に有名ですが、国道から外れて少し寄り道となるため、今回は帰り道の途中にあるふれあい交流館(入浴料=550円)で汗を流すことにしました。
JR水上駅近くの温泉街にある日帰り温泉で、HPで「お風呂はこじんまりとした内湯」と紹介されている通り、小人数で立ち寄るには交通の便の良いところと思いました。
ページの先頭に戻る
« 尾瀬 至仏山(09.07.20) | トップページ | 北アルプス 燕岳(09.08.23) »
「登山」カテゴリの記事
- 東信 根子岳(19.02.18 その2)(2019.02.20)
- 東信 根子岳(19.02.18 その1)(2019.02.19)
- 西上州 吉井三山(19.02.12 その3)(2019.02.13)
- 西上州 吉井三山(19.02.12 その2)(2019.02.13)
- 西上州 吉井三山(19.02.12 その1)(2019.02.12)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/175376/45965754
この記事へのトラックバック一覧です: 武尊山 藤原コース(09.08.16):
コメント