御座山(07.12.08)
◎2007年12月8日(土)天候:快晴
◎御座山:2112m
◎コースタイム(行動時間:4時間45分))
栗生登山口(08:00)⇒不動の滝(08:45)⇒クサリ場(09:40)⇒御岳神社の石祠(09:50)⇒山口登山道分岐(10:00)⇒避難小屋(10:10)⇒御座山(10:20~11:00)⇒避難小屋(11:05)⇒山口登山道分岐(11:15)⇒御岳神社の石祠(11:25)⇒クサリ場(11:35)⇒不動の滝(12:00~12:10)⇒栗生登山口(12:45)
※コースタイムは休憩などを含んだものですが個人差が大きく参考にはなりません。
◎コースマップ(GPS積算距離:4.16km、総上昇量:765m)
今週は南佐久の御座山(おぐらやま)に登って来ました。
御座山は長野県南佐久郡北相木村にありますが、地元の上毛新聞が発行している群馬の山歩き130選の最終ページに紹介されており、前々から気になっていたピークでした。
山渓の12月号では一つ北側に聳える佐久の茂来山を紹介していましたが、2週続けての山渓紹介では能もないため、茂来山の少し南側で200名山の一つである御座山に登ることにしました。
今回は幾つか紹介されている登山口の中から、一番アプローチの短い南相木村の栗生登山口からのルートで登ることにしました。
※画像をクリックすると大きくなります…
当日は自宅を5時に出発すると国道18号~上信道松井騨田IC~佐久IC~国道141号~小海町~南相木村のルートで走ることにし、カーナビは南相木村役場をセットします。
途中でちょっとしたトラブルがありましたが、小海町に薄薄暗い内に到着すると道路脇のコンビニで食料とホットティーを調達しました。
南相木村役場を過ぎると直ぐに御座山の看板があり、道路横の案内標識に従って栗生登山口に向かいます。
さらに栗生川沿いを4.5kmほど走ると登山口の案内標識があり、標識に従って栗生川を渡ると登山口に向かう林道の入口がありました。
林道に入ると少し雪が残っていましたが、走行に特に問題もなく7時過ぎに栗生登山口(マップコード:359 387 001)の駐車場に到着しました。
予定より早めの到着のためしばらく車の中で休むことにしましたが、7~8台が停められる駐車場には先行の車1台が停まっており、8時頃までにさらに2台の車が登って来ました。(栗生登山口から登る人が多いようで今回は全部で9人の登山者と出会いました…)
出発予定の8時となり先行した沼津ナンバーの2人連れに続いて歩き始めました。
登山口の案内図によると、駐車場の標高は1450m(GPSでは1420m)となっており、山頂までの標高差は700m弱、歩行時間は2時間半となっていました。
外気温が氷点下3度で寒いため最初はフリースなどを重ね着して歩き始めましたが、少し歩くと暑くなり途中でウェアの調整を行ったため、予定から少し遅れ気味で不動の滝に到着しました。
不動の滝にお不動様の石像が祀られていましたが、冬場の渇水期のためか滝の水は少なく、上から滴り落ちる程度の水量でした。
滝の横に立っていた案内道標によると山頂までは残り1350mとなっており、ここでコースの半分が終わった計算になります。
当初は不動の滝で一休みと思っていましたが、途中で大分時間をロスしたこともあり写真を撮って通過します。
不動の滝を通過すると急登が始まり、九十九折れを折り返しながらさらに進みます。
やがて登山道の周囲に大きな針葉樹が目立ってくると、間もなくクサリの下がった岩場の下に着きました。
この岩場は3本のクサリが続きましたが、木の根などの手掛かりもあってクサリを使わず登ることが出来そうです。(雪があれば別の話ですが…)
クサリの岩場を通過すると少し緩やかな登山道になり、間もなく御岳神社の小さな石祠が祀られた2050ピークに到着します。(周囲の展望もなく写真を撮って通過しました…)
2050ピークを通過すると金山沢の鞍部に向かって下りますが、北側斜面で日陰になっているためか登山道に少し雪が残っていました。
幸いに雪は凍結しておらず慎重に足元を選んで通過しましたが、この岩場を通過すると北側の視界が開け、目の前に大迫力の山頂岩壁が姿を現しました。
山頂に登山者(滝の手前で抜かされた若い二人連れ…)が立っているのが見え、景色を眺め写真を撮っているようでした。
雄大な山頂岩壁の写真を撮り、さらに進むと雪の付いたクサリ場がありましたが、他にもクサリか固定ロープの欲しいところがありました。(雪がなければ良いのですが…)
山頂で言葉を交わした東京のお爺さんによると、夏場でも急斜面で軽アイゼンを付けると足掛かりになって具合が良いとのことでした。
10分ほどで鞍部に下ると山口登山口からの登山道と合わさりましたが、こちらのルートは踏み跡も薄くあまり歩かれていないようでした。
鞍部から山頂に向かって登り返して行くと、こちらの登山道にも所どころ雪が残っており、一度融けた雪が再凍結しているため、下山する時に滑って転びそうになりました。
この辺りはシャクナゲが群生しており、花の季節はさぞかし見事なものと思いました。
鞍部から10分ほどで小奇麗な外観の避難小屋に到着しました。
避難小屋の前から北側に登山道が延びており、北相木村の白岩登山口に下山することが出来るようです。(山頂で言葉を交わした富士宮の人が積雪期は白岩登山口から登る方が良いと教えてくれました…)
避難小屋の前を左側に進むと、直ぐに山頂の岩稜に上がりました。
山頂部は南北方向に細長い岩稜となっており、一番北側に山頂標識が立っており石祠が祀られていました。
岩稜の日陰に薄く雪が残っており、左側が先ほど眺めた絶壁でした。
岩稜から転落すればお終いで恐る恐る進んで石祠の横にザックを置きました。
南側に先ほどの石祠のピークが見え、西側に稜線を延ばしていました。
山頂西側に雪を被った八ヶ岳連峰が連なります。
山頂標識の左奥に北八ヶ岳の蓼科山が見えました。
八ヶ岳の左側に見える南アルプスの稜線が見事でした。
北側の岩峰の先に三角ピークの茂来山が見えました。
その左奥に北アルプスの白い山並み(白馬連峰?…)が見えました。
山頂の北東方面に浅間山から両神山に続く素晴らしいパノラマが続き、ギザギザした妙義山や見慣れた榛名山が確認できました。
写真では上手く写すことが出来ませんが、群馬県の高崎周辺も見えておりこの様子からすれば自宅辺りから御座山が見えるハズでした。
※北岳~八ヶ岳~蓼科山のパノラマ…
山頂に居合わせた人たちは全員(と言っても若い2人が下って残るのは6人でした…)が栗生登山口からの入山者で、東京・静岡・松本・群馬と各地からの登山者でした。
素晴らしい景色を前に話が弾み、富士宮からの二人連れが富士宮は焼きソバが名物と言うものの店によって味は大違い…と裏話を披露し、東京からの元気なお爺さんは愛犬の供養…とかで遺影を片手に記念写真を撮ってもらっていました。
朝早くから行動しておりちょうどお腹の空く時間ともなったため、素晴らしい景色を見ながら昼食タイムとしましたが、何時ものコンビニのお握りも一味違う感じでした。
絶好の天気で吹く風も弱く、山頂で40分ほどユックリ過ごした後、素晴らしい景色に別れを告げてつ下山を開始します。
帰る時に避難小屋を覗いて見ましたが、小屋の中は奇麗に掃除されているようでここに泊まって朝焼けの八ヶ岳を眺めるのも良いと思いました。
帰り道の途中で雪の岩場で一組の登山者と行き会い、気を付けて…と言葉を交わしてすれ違iます。
後は富士宮のパーティーと前後しながら下り、途中の不動の滝で一休みしたもののほぼ予定通りに歩いて12時45分に登山口に到着しました。
帰宅途中で南相木村の滝見の湯に寄って見ましたが、入湯料が350円と手頃なもので施設も広々してゆったりした感じでした。(利用者も少なく穴場かも知れません…)
ここでも富士宮の二人連れと行き会い、考えることは同じだと笑い合いましたがゆっくりとお湯に浸かり汗を流してから自宅に向かいました。
※今回のGPSの積算距離は4.16kmとなっており、登山案内図の5kmより少し短いようですが、電子国土ポータルで今回のルートを計測すると片道2km強となるため、修正せずにそのまま記載しています。
ページの先頭へ
« 榛名 天狗山・鐘原ヶ岳(07.12.02) | トップページ | 榛名 相馬山(07.12.24) »
「登山」カテゴリの記事
- 大持山・武甲山(18.04.20 その2)(2018.04.21)
- 大持山・武甲山(18.04.20 その1)(2018.04.21)
- 光城山・長峰山(18.04.10 その2)(2018.04.11)
- 光城山・長峰山(18.04.10 その1)(2018.04.11)
- 西上州 神成山(18.04.05 その2)(2018.04.06)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/175376/17311275
この記事へのトラックバック一覧です: 御座山(07.12.08):
コメント